少年グループの争いがテーマ。同名小説のゲーム化。
「ハンザ・テウトニカ」や「シュタウファー」デザイナーのニュルンベルク新作。ADCブラックファイヤー。
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メインシステムはダイスプレイスメント。
「石切り場」「森」「草原」で争ってボタン(お金)を獲得。
そのボタンを使って、自分たちの秘密基地に木を置いて完成に近づけたり、星(何を意味してるかは不明)を獲得したりする。
また、ダイスとボタンを使って即時・永続カードを獲得することも出来る。
最初に木を6個置くか、星を6個獲得したプレイヤーの勝ち。
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「石切り場」「森」「草原」のダイスの置き方が少し変わっていて、それまでに置かれていたダイスと同じ個数で目を上げるか、ダイスの個数を増やさないとイケナイ。
「ブラフ(ライヤーズダイス)」をイメージしてもらうとわかりやすいだろうか。
ダイスを置くたびにボタンを得られるのだが、最後に置いたプレイヤーがラウンド最後に大きなボーナスを得られる。
子供同時の争いを表しているのだろう。
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あと、面白いのは「先生へのチクリ」アクション。
ダイスを1個置いて、そのラウンドの「チクリのダイス目」を決定する。
ラウンド終了時にその目のダイスを多く置いているプレイヤーが罰則を受ける。
「チクリ」とは逆の「試験」もあって、こちらはその目が一番多いプレイヤーがボーナスを得る。
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消費リソースがほぼボタンだけなので、ゲーム構造の見通しは良い。
その分、他プレイヤーのダイスや「チクリ」「試験」ダイスの方に気を配れってことだろう。
ダイスプレイスメントによくあるダイス目操作や中立ダイスの獲得もあるのだが、1手番に1回しか出来ないようになっていて選択肢が増え過ぎないようになっていると共に、上手いプレイングには計画性が必要となっている。
ここら辺の調整の上手さは見事!
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遊んでみて驚いたのはプレイ時間の短さ。
今回、4ラウンドで終わってしまった。
インタラクションも有りシビア、セーフティーも無いがプレイ時間が短いので気にならない。
同メーカーの「ウェストオブアフリカ」でも感じた凝縮されたプレイ感。好き!
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とは言え、ちょっと危うさも感じているので、再戦して改めて評価してみたい。