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タグ: ヘゲモニー

ヘゲモニー

Hegemony

評価:6/10

各プレイヤーが「資本家階級」「中産階級」「労働者階級」「国家」を担当する非対称経済ゲーム。
キッチンラッシュ」のデザイナーと政治経済に詳しい新人デザイナーの共作。

ルート」や「ヴァスト」のような各プレイヤーのアクションが異なる超非対称ゲーム。
1回遊んだだけだと全貌は掴み切れないが、
「労働者階級」は人を増やし、職に就かせることで給料をもらい、そのお金でリソースを買って繁栄を得ていく。
「資本家階級」は会社を設立し、労働者をわりあてることで給料の対価としてリソースを得て、それらを外国や国内の他の陣営(労働者階級、中流階級)に売ってお金を儲けることを目指す。
「中産階級」は「資産家階級」と「労働者階級」のハイブリッドみたいな存在で、自分で会社を持てるし、自分がコントロールできる労働者もいる。
「国家」は特殊で、全ての階級に分け隔てなく恩恵を与え、正当性を維持することを目指す。が、お金が無くなると国家破綻が起きてしまうので、お金のやりくりも大事。

ボリュームはかなりのもので、セットアップ&インストだけで1~1.5時間かかる。(実プレイは4時間ぐらい)
現実を模しているゲームなので、アクションがイメージしやすいのは救いか。

テーマの再現度は見事。
今回、資本家階級を担当したのだが、ストライキを起こすような社員の首を切り、メディアを牛耳って法律をコントロール、儲かってる会社から社員が逃げないように金で押さえつける!っていう完全に庶民の敵となる動きをすることになった。

インタラクションの強い経済ゲームであるにもかかわらず、あまり他の陣営のことを意識せずに(できずに)遊べて、重苦しくなり過ぎなくなっているのは上手い調整。
他プレイヤーとの絡みも意識して遊べるようになるぐらいリプレイしたくなる魅力はある。