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タグ: サポテカ

サポテカ:クイックスタート

Zapotec: Quick Start

評価:7/10

サポテカ」のセットアップにボーナスがつく拡張。
ボード&ダイスの7作品のミニ拡張詰め合わせ「ルートボックス#1」より。

ゲーム開始時に、10枚のクイックスタートカードをシャッフルして2枚ずつ配り、1枚を選んで示されたボーナスを得る。

「サポテカ」の第1ラウンドは「家を2件建てて終わり」だったのだが、この拡張を入れると立ち上がりに変化をつけることが出来る。

思っていた以上にゲームに変化をもたらして、序盤の窮屈さが緩和されるし終盤にやることが無くなることも無い。

ただ、バランスがしっかりしているとは言えず、「任意の資材1つ+トウモロコシ1つ」と「無料で家1件」が同価値とは思えない・・・

サポテカ

Zapotec

評価:7/10

メキシコ南部で栄えたサポテカ文明がテーマ。
カリマラ」「ラグーザ」「メルブ」のデザイナー、ロピアーノのエッセン新作。
Tabletopiaでプレイ。

手札4枚から1枚を同時出しして「手番順」「収入」「このラウンドの建設場所」を同時に決定する。
更に言うと2ラウンド後の得点要素の候補にもなっているのだが・・・(詳細は後述)

手番では資源を消費して建物やピラミッドを建設したり、トラックを進めたり、ゲーム終了時に得点を生み出す儀式カードをアクティブにしたりする。
「カリマラ」でもそうだったけど、それぞれに必要な資源が明確に決まっているので、適当な手は打てない。
ラウンド数も5ラウンドと少ないので、しっかりした計画性が求められる。

そして、見どころは手札補充のインタラクション!
プレイヤー人数+1枚が場に並んでいて、手番順で1枚ずつ取っていく。
最後に残った1枚が次ラウンドの得点箇所を決定する。
更にこのラウンドで全員が使ったカードが場に並べられ、そこに山から1枚追加されたものが次ラウンドの場札となる。
一切無駄の無いカードサイクル!
食材とかで「○○は捨てるところが無い」って表現をたまに聞くけど、それぐらい無駄無く使い切ってくる。感心!

このデザイナーのゲームの特徴は、近年まれに見るインタラクションの濃さと、要素の無駄を削ぎ落したコンパクトなプレイ時間だと思うけど、それらは今作でも健在。
ただ、特にインタラクションのいやらしさが強調されているように感じるので好き嫌いはハッキリ出そう・・・
怒りん坊の人がいたら変な空気になる危険性はあるよ・・・

テンデイズゲームズから日本語版発売が決まっているようなので、発売を楽しみに待とう。