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王と枢機卿

評価:8/10

言わずと知れたシャハトの傑作。

長らく絶版で、伝説と化していたが、日本語版発売によって広く知れ渡ることになった。

大昔に一回プレイしたことがあるのだが、その時はいまいちピンと来なかった。

10年ほど経って、改めてやってみるとエラい面白い。

ルールの根幹はシンプルなエリアマジョリティ。

1つのエリアに2種類のエリアマジョリティがあり、それぞれが配置数制限と言う1点で結びついている。

この結びつきが、このゲームの奥深さを生み出している。

重いプレイ感になりがちなエリアマジョリティを、手札3枚という少なさによってライトなプレイ感になっている。

初回プレイだと何が何やらわからないうちに終わっちゃうので、ぜひ2回連続でプレイしてほしい。

1プレイも程よく短いしね。

まだまだ、深みが見えそうな気がする。

おばけキャッチ

評価:6/10

反射神経ゲーム。

「赤い椅子」「緑のビン」「青い本」「灰色のネズミ」「白いオバケ」

これら5つの駒の内からカードで示されたものを早い者勝ちで取る。

だが、指定の仕方にちょっとした工夫があって面白い。

基本は、指定カードに描かれている駒を取れば良いのだが、中には変則的な指定があり、それが頭を混乱させてくる。

更に上級ルール。

「本」が描かれていたら、駒を取るんじゃなくて駒の名称を「言う」。

もう、てんやわんやです。

最近、これでも飽き足らず「おばけキャッチ名人技」なるバージョンも出ている。

怖すぎて手を出せずにいるが、そのうちコッソリやってみよう。

オクタイル

評価:6/10

「インディゴ」+「ダイヤモンドゲーム」。

自分の駒4つ全部を対面の領地へ移動させたら勝ち。

そして移動方法が「インディゴ」形式。ただし6角形タイルじゃなくて8角形。

タイル補充が変わっている。

ゲーム準備で、盤面のマス全てにタイルを裏向きに置く。

そうすると1枚タイルが残る。

この1枚がスタートプレイヤーの手札。

スタートプレイヤーがこのタイルをどれかのタイルと入れ替える。

そして、駒を一つ移動させる。

入れ替わったタイルが次のプレイヤーの手札。

って具合。

「インディゴ」同様、かなりダイナミックな動きをして面白い。

刹那的な思考と後々を考えたルート開発のバランスが丁度良い。

ただ、終盤誰かが上がりそうになると、アシストしないように慎重になっちゃう。

この収束性の悪さがちょっと気になったかな。

「インディゴ」みたいに、タイルを1枚引いて配置形式にしたらもうちょい気楽かもね。

このコンポーネントでそんなタイル数用意したら、めっちゃ高くなりそうだけど・・・

3枚ぐらいタイルが余るようにして、そこからランダム引きにすれば良いのか。

オークション狂想曲

評価:7/10

パーティー系競りゲーム。

10カウントダウンする間にカップに自分のキューブを投げ入れて、一番多く入れている人がカードを競り落とす!っていうね・・・

もう、聞くからにバカっぽい競りゲーム。

なんつーか、「ピット」のような楽しいワイワイ感があって非常に良い。

下手にルールがゴテゴテしていないのも良い!

と言っても、細かい調整は効いている。

各カードにはアイコンが描かれていて、これを揃えることで価値が上がる。

で、カードには2つのアイコンが描かれていて、どちらかとして使うことになる。

これによって、自然と競りの競争相手ができやすくなっている。

また、5個のカップの内、端のカップはカードが2枚取れるようになっている。

カップ毎の価値をばらつかせてるのね。

これが、白熱するキューブ入れと、投げ入れミスを誘発してくれる。

もう、良いとこずくめ!

ただ、値段が高いのは、良くない!

オペラ座の怪人

評価:6/10

オペラ座の怪人 vs 捜査官。

二人用推理ゲーム。

いや、どちらかというとパズル要素の方が強いかな。

「ミスタージャック」の系列のゲームのようだが、「ミスタージャック」自体は未プレイ。

ルール読んだ感じだと、かなりルールは似ている。

だが、マップ構成がシンプルになっている。

思考もシンプルになって初心者向けになってるんじゃないかな?(元をやってないので、予想でしかないが・・・)

時間も15分ぐらいで終わるし、二人用ゲームとして丁度いいなぁ。

何回かプレイすると流れが決っちゃいそうな気もするので、プレイに変化をつけることが出来るバリアントがあると、尚良かったかな。

おばけのもり

評価:4/10

おばけにつかまらないように、ドワーフおじさんに付いていこう。

サイコロを振って、コマを進めるシンプルな双六ゲーム。

だが、ドワーフと一緒のマスに入ったら、ドワーフにくっついて一緒に移動したり、おばけの目が出たら、誰かのコマにかぶせて動けなくする。

みたいなルールが入っている。

中盤の橋や、終盤の灯台のマスのルール、他のプレイヤー駒も動かせるルールによって、大人がプレイすると否が負うにも接戦になるようになっている。

子供だけでプレイしたら、そんなこと気にせずキャッキャと楽しむんでしょうけどね・・・

大人は自分たちでバランスとっちゃうんですよ・・・

ゲーマー家族の英才教育としてマルチゲーム入門には最適ではないでしょうか。

叔母の遺産

評価:4/10

叔母が結婚するか否か。

それによって、最終得点が変わる!

マルチエンディングカードゲーム!

叔母の遺産を貰うことがゲームの目的。

叔母が結婚できなかったら、叔母がいじけて、自分が貰った以上の遺産をふんだくろうとする甥や姪を許さない!

叔母が結婚できたら、叔母は晴れやか、いくらでも遺産をくれる。

結婚できるできないは、プレイヤーのカードプレイと、山札のめくりで決まっていくのだが、結婚は相当難しいバランスになっている。

というか、ほぼ不可能。

シビアだね。

なもんで、結婚できなかった叔母が許す遺産額である50点ギリギリの得点を目指すのが基本になるんじゃないかな。

あと、遺産の色や数字を揃えると結婚の可否にかかわらずボーナスがもらえるので、同じ色や色を集めることも大事。

海外から中古ボードゲームを大量購入したら「おまけだよ!」ってタダで付いてきたヤバさ満点なゲームだったんだが、そこまで悪くない。

とは言え、テーマを除けば何も残らない、カッスカスのゲーム。

オーディンのカラス

評価:5/10

パズル風、二人用レースゲーム。

どちらかが規定点に達するまで何レースかプレイするのだが、1レースあたりの時間が短い。

スピード感があって良いね。

基本、手番ではカードを3枚プレイするのだが、手札が5枚しかないので3枚もプレイしたくない時が多々ある。

そんな時は、カードを未来使うカードとして山にしておける。

手札では3枚しか使えないが、溜めておいた山札からも3枚使えるので、1手番で最大6枚プレイできる。

6枚使って、一気に移動したときの爽快感もスピード感があって良い。

一気に進めるように計画を練っていても、相手にコースを変形されて計画が狂うこともよくあるので注意。

手札運はそこそこあるけど、軽い感じで遊ぶ二人用ゲームとしては良いよ。

オリンポス

評価:7/10

時間トラック+文明ストラテジー。

「テーベ」に代表される時間トラックを使った手番システム。

アクションに必要な分だけ時間トラックをすすめて、時間トラックで最後尾のプレイヤーが常にアクションを行うシステムね。

このシステムを一番上手く使えているゲームだと思った。

「スモールワールド」と同じデザイナーらしい。

なんか、この人は侵略をカジュアルにデザインしてくるね。

軽い感じでポンポン侵略して、簡単に土地を奪っちゃう。

奪われた側もそこまで大きなダメージにはならない。痛痒いぐらい。

この感じは好き。

侵略した土地の産物を使って技術を発展させて強くなれる。

だが、技術の獲得には長い時間を必要とするので、本当に必要な技術を厳選する必要があり、この選択が結構大事。

時計トラックってあんまり使われてないけど、システム自体が楽しいから誰でも楽しめる良いゲーム。

「テーベ」に比べたら運要素低めなんで、ラッキー勝ちは無さそうだけど・・・

オーレ

評価:7/10

ちょっと変わったゴーアウト系ゲーム。

2軸の強さがある。色の強さと数字の強さ。

どちらかの強さが上回ればカードは出せるので、上回らなかった方は弱くすることができる。

この2軸がウネウネと交差する感じが新鮮で楽しい。

あと、色と数字どちらも強いカードを出した場合、連続して手番を行う。

手札を無くすのが目的なので、手番を多く出来るのは嬉しいのだが、出せるカードがなくパスをした場合は失点となるのであまり生き急ぐと大変な目にあう。

そこそこ手札運はある

色と数字のどちらも弱いカードが手札にあると純粋に不利だからね。

8人までプレイ可能だが、少人数だとイカつく、人数増えるほどパーティー化しそう。

あと、1ディール毎に色の強さが逆転する。

そのルール自体よりも注目すべきは、そのルールをカバーするカードデザイン。

普通のゲームなら、場に色の強さを表すカードを置いたりするだろう。

このゲームは、各カードの角、数字と共に色の強さが描かれている。

カードを選ぶ時には、もちろん自分の手札を見る。視点移動の必要が無くなるのだ。

強さが逆転したら、カードの上下をクルッと回転させれば良い。色の強さ表示も逆転する。

なんて、理にかなってスマートなデザインだろう。天才!

シンプルなルールながら、新鮮なプレイ感。

是非リメイクしてほしい一品だ。