Skip to content →

タグ: キング イズ デッド

キング イズ デッド

評価:8/10

「シャムの王」のリメイク。

舞台がブリテン島へ。

「シャムの王」は未プレイだったのだが、これはかなり良い!

少ないルールながら、各要素が互いに影響を与えガッチリ噛み合っている。

隠れた名作。

王の死後、「スコットランド」(青)「ローマン・ブリテン」(黄)「ウェールズ」(赤)の3つの勢力が支配権をめぐって争いを繰り広げている。

プレイヤーはカードプレイによって、各地域のキューブを配置・移動する。

で、最終的に一番支配数が多い勢力に対して一番影響力を持っているプレイヤーが勝つ。

影響力っていうのは盤面のキューブを自分の前に持ってくることで増やすことができる。

つまり、赤の影響力を増やしたければ、赤のキューブが盤面から減ることになる!!っていうジレンマ。

各プレヤーは同じ構成のカードを8枚もってスタートする。

カードの補充はないので、ゲームを通して8回しかアクションが出来ない。

1ラウンドに1地域ずつマジョリティチェックが入るので、8ラウンドしかない。

つまり、1ラウンド平均1枚をプレイするだけ・・・

それだけ・・・なのに、異常に悩ましい!嫌になるほど1手が重い。

そして1手で情勢が大きく変わる。

情勢の変化をいち早く感じて、ひいきの勢力をスイッチしていくことが大事。

このスイッチの瞬間がこのゲームの醍醐味。

今回、4人プレイだったのでペア戦。

ペア戦だけど、相談してはダメっていうよくあるやつ。

ペア戦だけど、個人個人で勝敗判定をして、勝者がいるペアが勝ちとなる。

なので、1人が勝ちを目指して、もう1人がそれをサポートする形になったのだが・・・

1つの勢力が勝ち続けるのが難しいデザインになっているので、情勢が変わり、ここでもメインとサポートのスイッチが起こる。

リメイクによる違いはマップが変わったのと拡張ルールの追加。

拡張は未プレイなのだが、サドンデスが起こる

(ヘタすると1ラウンドで終わる)

ようになっていて序盤から気を抜けなくなってそう・・・

更にギリギリした展開になるのかと思うと、嫌でもあり楽しみでもある。

今回は終始気が抜けない展開でプレイ時間は短いが密度の濃い楽しさがあった。

ただ、アブストラクトでガッチガチのゲームなので人は選びそう。