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タグ: カリマラ

カリマラ(第2版)

Calimara

評価:6/10

ロピアーノのデビュー作「カリマラ」にちょっとした調整と拡張の追加。
Tabletop Simulatorでプレイ。

調整点は
・セットアップで4番手、5番手は追加でカードを1枚ドロー。
・どの終了条件でゲームが終わっても手番数はそろえる。
・市議会トラックに16枚以上の駒を配置できる。
このあたりは後手番不利を解消する調整。
一番大きな変更は
・自分の手番中に引けるカード枚数は最大で1枚。(他プレイヤーの手番中は2枚以上カードを引ける。)
序盤、あえて実行できないアクションを実行してカードを蓄えがちだったが、それが出来なくなった。

どの調整も、真っ当な調整。
どのルールも、追加のコンポーネント無しに第1版に適用できる。

拡張は2種類。
まずは個人能力カード。
最初に後手番からピックしていき、ゲーム全体を通して有効となる。
バランスが少し心配だが、まぁこの拡張は許せる。

2つ目の拡張では、新たに派閥ボードが追加される。
手番では、自分が置いたディスクに隣接するアイコンの陰謀アクションを実行できる。
この陰謀アクションで派閥ボード上にキューブ置いたり、トラックを進めたりできる。
この陰謀アクションが、著しくテンポを削ぐ・・・
要素も増えるので考える部分も増えてしまい、完全にトゥーマッチなゲームになってしまった。
逆に、基本ゲームでは物足りないと感じた人にはいい拡張かもしれない。

最近のリメイクラッシュで買い替えるゲームが増えて困っていたのだが、これは買い替えなくて済みそうで内心ホッとしている。

カリマラ

評価:7/10

無名デザイナーがブラックファイアから出したエッセン新作。

ヒッポダイス受賞。

今、僕の中で最も信頼が置ける賞になっているのがヒッポダイス!

ルールを読んだ段階だと「メインシステムに特徴があるけど、他が平凡すぎない?」と思ったのだが、実際やってみると上手く噛み合っていて面白い!!

3×3のアクションタイルにディスクを配置してアクションするのだが、アクションタイルの上に置くんじゃなくて2枚のアクションタイルの間に置く。

そして、ディスクを置いた両サイドのアクションを実行。

既にディスクがあれば重ねて置いて上から順番に全てのディスクを起動していく。

つまり、早めに置いておけば何度も起動チャンスがあることになる。

1か所にディスクが4枚重なると決算発生。決算地域の駒マジョリティ得点。

決算地域はゲーム開始時に順番が決まっているので、ちょい先の決算地域に狙いを定めて動いていく感じだ。

決算が起こっても、ディスクスタックは一番下のディスクが一枚減るだけで3枚は残るので、次に1枚置かれるとまた決算が起こる。

これがゲームのスピード感と鋭さを生み出していて、ヒリヒリが常時続く。

手番外でもアクションが起こるので、ダウンタイムも気にならない。

マジョリティのタイブレイク解決も中々面白い。

15箇所の決算が終わったらゲーム終了。

ゲーム開始時に1枚ずつ選び取る最終決算場所をオープンして、そこで最終決算を行う。

他プレイヤーの動きから、最終決算場所を予測してそこの2位を狙うのも大事になってくるので、終盤になってもダレることはない。

なんだかベタ褒めな感じになってしまったが、このメーカーらしい渋さなので万人受けする感じでは無い。

インタラクションも強いので、近年のトレンドには添えていないしね・・・

ちょい古めのゲーマーが喜ぶ感じかな。