投票でルールを決めながらチップ集め。
「アラカルト」のデザイナー。94年。
・
1人がルールカードを出し、それに対して全員が採用するか採用しないかの投票。
その後、ルールに応じてチップを獲得していく。
・
ルールを決めていくゲームっていうと「フラックス」を思い起こして暗い気持ちになるが、今作はこの危険なシステムを破綻せず機能させている!
・
まず上手いのは「投票の仕方によってチップを獲得量が決まる」。
「多数派に入れば、チップを3つ獲得」や「最下位のプレイヤーと同じ側に投票するとチップ2個獲得」等々・・・
本当は否決したいルールでもチップを貰うために賛成に票を入れたりすることもあって、毎回投票の行方が読めないようになっている。
・
あと、「チップを獲得することは良いこと」という
基本ベクトルをずらさないようにルールが設定されている。
「プラスとマイナスが逆転!」みたいな強烈な効果を入れずに、しっかりとした軸があるのが素晴らしい。
・
で、最も優れたルールは「チップは有限。ストックからある色のチップが無くなると、全員がその色のチップを全てストックに戻す!」。
これが1人のプレイヤーのやりすぎを抑止すると共に、状況がダイナミックに動くようになっている。
・
弱者救済のさじ加減も良い。
・
1回遊ぶ分には面白いが、連続して何度も遊ぶ気はしない・・・
リプレイにインターバルが必要なゲーム。