蒸気船運営がテーマ。
コンコルディアシステムを使ったゲルツのエッセン新作。
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陣取りがなくなっていたり、リソースがお金と石炭だけになっていたり、要素はかなり削られている。
船を運航してお金を手に入れてそのお金で新たな船を買うっていうのが主な動きになる。
要素が減って思考はシンプルなのだが、なんというか・・・振り幅が無い・・・
最初は石炭入手→運航→船購入のサイクルが楽しいのだが、状況も大きく変わらないので基本的に同じことを繰り返すことになり、中盤以降テンションが落ちてくる。
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得点周りも「コンコルティア」よりもマイルドになっている。
船の色に応じた株価的なシステムが入っているのだが、自分のひいきの船を買えばその船の価値は上がらず、買わなければ価値が上がるので、船の価値が平均化してしまい、結果、とにかく船を買いまくれば良くなってしまう。
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あと気になった点としては、「コンコルディア」でいう護民官アクション(手札回収)が、手札回収後に場に並んだカードから1枚獲得出来て、それを即発動ってアクションになっている。
これがデッキを使い切らずに回収するのを良しとしてしまっていて、デッキビルディングを雑にしてしまっている印象を受けた。
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と、酷評風になってしまったが、あくまで「コンコルディア」と比べてのことなので、単体で見ると十分に楽しめる。