評価:7/10
「キーフラワー」で一躍有名になったキーシリーズ第一弾。
生産数が少ないらしく世界的にも貴重なゲーム。
・
コンポーネントが異常にチープ。
白黒プリントされたコピー用紙を台紙に張り付けただけだからね・・・
タイルも厚紙をカッターで切っただけみたいだし・・・
・
が、面白い!
・
交渉が大きなウェイトを占めるゲームなのだが、
・陣取り的なコマの押し出し移動
・2段階の投票
・市場建築の為の村単位での競り
等、新鮮なルールの数々。かつ、それらが上手く繋がっている。
・
盤面には、城と6つの村。
毎ラウンド、税金の種類を決める投票が行われるのだが、
この投票が2段階に分かれている。
まず各村で議員を一人ずつ選出して城に送る。
そうやって決まった議員同士で最終投票を行う。
ゲーム序盤は、税金を決めるメリットが薄いので、みんな議員になりたがらない。(議員になると収入が減る上に、村に戻るのにお金がかかる。)
が、終盤は税金の決定が破壊的な影響を生み出すので場合によっては賄賂を使ってでも議員になろうとしたりする。
・
さらに議員を決める投票では議員役を押し付け合っていた村人が市場建設の競りでは協力することになる。
この、村社会っぽさがなんとも良い。
・
交渉によって、他プレイヤーを貶めたり、追放したりするので、
プレイヤー同士で結託してトップを引きずり下ろすのは容易。
プレイ中に「最適化された人狼」って言葉が出たが、確かに確かに。
ってことで人は選ぶけど、同じレベルのプレイヤーで遊べば大いに楽しめるだろう。
・
何にせよ95年に、これを作っていたことに驚かされる。
時代を先取りしすぎたね。