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タグ: boardgame

雲南

評価:6/10

競りのようなワーカープレイスメントのような。

ワーカーを置くのにコストがかかるタイプのワーカープレイスメントなのだが、競り的な要素がある。

安めのコストに置いただけだと、オーバービットされた時に、コマを返還させられる。

戻されたコマは再び使えるので、そこまで痛くはない。

わざとオーバービットしてもらうことで、手番を遅らせることもできる。

で、競り的ワーカープレイスメントでとったアクションで何をするのかっていうと、新たな地への駒の進行や建物の建設。

駒を先に進めたり建物を建てることで、ラウンド終了時の報酬を増やすことができる。

この報酬は、お金か得点に変換することができる。

序盤はお金で、徐々に得点に移行するのがセオリーだろうが、序盤から得点化してもソコソコいけそう。

ルールからは地味な印象を受けるのだが、終盤にかけて急増する得点や銀行による膨大な収入、駒の追い出しによる致命的な損害等、ダイナミックな展開が結構起こる。

その分1手1手が重く、到底初心者を混ぜて遊ぶことはできないだろう。

運要素一切無いしね・・・

ってことで、プレイヤーの対応幅は狭い。

だが、その枠内のプレイヤーだけでプレイすれば、大いに楽しむことができるだろう。

僕にはちょっとインタラクションが直接的すぎるかな・・・ってことで、この評価。

システムやバランスには感心させられた。

コンコルディア

評価:8/10

ロンデルじゃないゲルツ。

じゃあ、メインシステムは何なんだ!?って言うとカードプレイ。

1手番に使えるカードは1枚。

使ったカードは個人捨て札に置かれて、特定のカードを使うことで捨て札全てを手札に回収できる。

これによって、同じアクションを連続してプレイしづらくなっている。

ロンデルが無くとも、ロンデル色は十分に残っているね。

カードは、リソースを払うことで増やすことができる。

このカードの種類がいっぱいあるんじゃないかってゲンナリしかけたのだが、心配ご無用。

しっかり厳選されている。

ナイス!ゲルツ!ゲルツナイス!

カードテキストはガッツリ書かれているのだが、ほとんど一緒のことが書かれているだけなので、カードテキストを読むことなくプレイはスイスイ進む。

いやぁ、面白いなぁ。

フェアプレイ2位も納得だな。

フェアプレイ1位2位のどっちも高評価!

これはもう、僕はフェアプレイで、フェアプレイは僕と言ってしまって良いな。

「僕はフェアプレイで、フェアプレイは僕です。」

はい。言った。

京都

評価:6/10

クニちゃんが日本をイメージして作ってくださった、大変ありがたいタイル配置ゲーム。

きっと御利益もある。

要約すると簡易版頭脳絶好調。

いや、ほんとルール聞いただけだと「はい、評価5です。ありがとうございました」って思いましたが、実際プレイしてみると、なんだか楽しい。

じんわり楽しい。

自分の地形は2倍になるっていう、一見大雑把なルールも、良い具合に機能している。

まぁ、もちろん引き運はあるけど、ファミリーゲームとしてみたら全然許容範囲。

でも、この写真からもわかる通り、プレイしている光景を見て、「面白そう~!」ってなる人は少ないだろう。

意外と面白いんですよ。じんわりと面白いんです。

これが京都なんです。

遊んでみてください。

シューティングスター

評価:6/10

惑星を破壊しまくってダークインベイダー様にアピール。

5×6に並べられた惑星カード。(5人プレイ時)

各プレイヤーは、いずれかの惑星に自分の宇宙船カードを裏向きに1枚ずつ配置する。

全員置いたら、一斉にオープン。

宇宙船カードには攻撃位置が相対位置で描かれている。

その攻撃位置の惑星を攻撃して、破壊できれば得点になる。

攻撃位置に、他プレイヤーの宇宙船があれば、その宇宙船を破壊することができる。

宇宙船カードには速度も描かれていて、より速度が速い宇宙船から動くことになる。

あと、攻撃だけじゃなくてバリアってカードもあって、これは他プレイヤーに攻撃された時のカウンターになる。

上手く決まれば非常に気持ちいい。

見た目やテーマのB級感から警戒して挑んだが、なかなか面白いバッティングゲーム。

3人と5人で遊んだが、どっちも面白かったよ。

プレイヤー毎に宇宙船の攻撃位置が異なるのだが、これは共通で良かったんじゃないかな?

いや、自分の宇宙船に有利な形に惑星の破壊具合を調整させる為か・・・

今、書いてて気づいた。

パルミラ

評価:6/10

領土を広げて、税金徴収してお金沢山で勝ち。

徴税は、自分の監督官駒の隣に新たなタイルを置いて、そこに駒を移動することで行う。

この新たなタイルってのは、手元から出す。

なので、タイルは沢山持っておきたい。

タイル補充も徴税と同様の処理で行うが、動かす駒が監督官駒ではなく軍団駒。

軍団駒でタイル補充しつつ、監督官駒でお金を稼ぐサイクル。

基本的に、新たなタイルを配置しないと駒を移動することはできない。

なので、タイルによっては手詰まりになるのだが、そういう時は「再編成」アクションで、自分の2つの駒を好きな空タイルへワープ。

他のプレイヤーが育てた豊かな土地を利用させてもらうこともできる。

他のプレイヤーが息切れした時がねらい目になる。

人数が変わっても全プレイヤーが獲得できる総コイン数は変わらないので、4、5人プレイだと短期決戦になる。

そうなると、「再編成」がちょっと弱くて、引き運が強まる印象。

少ない人数でも試してみたい。

上級ルールの「カエサル」ルールも、再編成を強化する追加ルールでそんなにややこしくもないので、そっちも試してみたいね。

最近、試したいって書き過ぎだな。

エベス

評価:5/10

プレイ中にルールが決まるトリックテイキング。

マストフォロー。

カード構成は、1~8が5スート。(4人プレイ時)

各ラウンドの開始時に1~5のキーナンバーが決まる。

例えば、キーナンバーが「2」に決まった場合、

そのラウンド中、最初に「2」のカードが出された時にその「2」のカードの色がこのラウンドの切り札の色になる。

2枚目の「2」がプラス点の色。

3枚目の「2」がエベスの色。(最多と最少以外が得点)

4枚目の「2」がマイナスの色。

5枚目の「2」が次のリードプレイヤーを決める色。

コントロール出来そうで出来ない。

不思議な感覚なゲーム。

プレイ中にちょっと窮屈に感じたので、カード枚数が少ないかな?って気がしていたのだが、カード枚数を増やすバリアントも付いていた。

一回、試してみたいね。

ウーゴ!

評価:6/10

今年のエッセンでフェアプレイ10位。

「ゼロの恐怖」をマストフォローにした感じのルール。

「ゼロの恐怖」と違う点として2色までしか得点にならない。

他の色は得点にならないばかりか、大きなマイナス点をもたらす。

あと、得点化できる色の数を増やすこともできる。

その為に必要なのは、おじさんトークン。

小さい数字のカードで負けるか、中くらいの数字のカードで勝つことでおじさんトークンを獲得できる。

大きい数字は、トリックを取って得点を増すために使える。(マイナスになるカードを取らされるリスクもあるが・・・)

中くらいの数字は、トリックを取りつつおじさんトークンを得られる。

小さい数字は、変なトリックを取らずに済むうえにおじさんトークンを得られる。

そんな感じで、どのランクのカードでも使い道があるようになっている。

他プレイヤーへ失点を押し付けるタイプのゲームなので、「うへぇ~いらね~」みたいに盛り上がれる。

トリックテイキングに慣れてなくても楽しめるんじゃないかな。

シェフィ

評価:6/10

1匹の羊を1000匹に増やす一人用ゲーム。

ルール自体はシンプルで、手札からアクションカードを1枚ずつプレイするだけ。

面白さは羊カードの構成にある。

羊カードの種類は1匹・3匹・10匹・30匹・100匹・300匹・1000匹と7種類。

場に羊カードは7枚までしか存在できないので、良い具合に大きい数のカードにまとめていく必要がある。

一人用ゲームの敵は突如訪れる虚しさ。

このゲームは「テンポの良さ」「1枚1枚異なるイラスト」「プレイを重ねる毎に大幅に増える最終得点」によって、その虚しさを紛らわしてくれる。

数回プレイしたけど、一度も虚しさに襲われなかったよ。ありがとう。

最適解っぽいものは数回プレイすれば見つかってしまう。

でも、この簡単さも捨てがたいので、カードの種類を増やして、使うセットを変えてレベル分けするとかって拡張がほしいなぁ。

どちらかというと拡張否定派なんだけど、このゲームは拡張を出してほしい。

でも、あんまりごちゃ付かせ過ぎないでね!

良い感じで進んでいて、「おっ7000匹いけるか?」って思ってたら、6枚アクションカードを残した状態で7000匹達成できた。

3000匹のカードがあると仮定して続けてプレイしたら、13000匹までいけたよ。

ロココの仕立屋

評価:5/10

仕立屋になって舞踏会のドレスを作る。

いや、ドレスだけにとどまらず、音楽家の手配から彫像など設備の建設、果てには花火の管理までしちゃいまっす!

そんな説明からもわかる通り、とにかく要素が多いし複雑。

それぞれは、どこかしらで聞いたことがある要素なので、単体では理解できるのだが、全体としてみるとごちゃっとした印象が強い。

ってことで、何をすべきかが見えづらくなっているので、初回プレイのプレイ時間は長めに見ておいた方が良いだろう。

何度かプレイすることで、面白さが見えてくるタイプっぽいが、僕には合わなかった・・・ごちゃつきすぎてるぜ!

ゲーム終了時の計算を得点チップで行うのだが、明らかに得点トラックで処理した方が簡単。

クラマーフレームを使わないのは、「俺はあのクラマーじゃないぜ!」っていうマティアス・クラマーの密かなプライドと見た。

ブラックスパイ

評価:6/10

切り札なしマストフォローのトリックテイキング。

ベースはトランプの「ハーツ(ブラックレディ)」。

・色だけでなく、数字でもフォローできる(しなければならない)。

・スペードのQのあたる黒の7(ブラックスパイ)が6枚あるカード構成。

って変更点がある。

「まぁ、ハーツでしょ」って思ってプレイしたが、数字フォローが展開を読みにくくしている。

数字でもフォローできるのと、先出し勝ちなので、リードを渡しにくい渡しにくい・・・

5人プレイ時、序盤に4でリードしてもリードが移らなかったりする。

変なトリックテイキングがたくさん発売されている中、これほどスタンダードなルールは逆に珍しい。

アートワークは良い感じなので、持っておいても良いかもね。