評価:3/10
クニツィアが書き下ろしたダイスゲーム満載の本。
ダイスゲームの紹介に加え、様々なダイス理論も書かれており、読み応えのある一冊になっている。
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140ものゲームが紹介されているのだが、その中からクニツィアオリジナルのゲームを抜き出して遊んだ。
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完全に運のみのゲーム。
ダイス振って棒取るマシンとなる。
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これも、ダイス振ってチップ取るマシンだが、左右どちらから取るかの選択肢が加わる。
それだけのことだけど、意外と面白い動きをする。
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ダイスを使ったポーカー。
順番にダイスロールをしていって、一番高い役を作れたプレイヤーが総取り。
1回だけ一部振り直しが出来る。
レイズが自分の手番中ならいつでも出来るっていうのが特徴。
情報が公開なので、長い目で見ると確率計算が上手いプレイヤーが勝つんじゃないかな。
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簡易版「ヘックメック」。
「ヘックメック」は冗長だと感じる派なので、「オクト」の方が好みかも。
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複雑な「ヤッツィー」。18項目もある。
「ラング」っていう縛りの緩い役の存在が特徴かな。
上級者版「ヤッツィー」って感じ。
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3個のダイスを1個ずつ振って、1の桁、10の桁、100の桁に入れて3桁の数字を作る。
前半は一番小さい数字のプレイヤーが失点。
後半は一番大きい数字のプレイヤーが得点。
思考はかなり単純なのでサクサク進む。
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斜めがない「ダイスビンゴ」。
あと、10は0(or 10),11は1,12は2として扱うので、若干役が作りやすくなっている。
ちょっとした事なんだけど、面白くなっている気がする。
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「クリス・クロス」のバリアント。
縦列の得点と横列の得点をそれぞれ合計して、小さいほうが自分の得点になる。
この「インジーニアス」的傑作システムを導入したことで、一気に品格が上がった。
今回遊んだ中では一番好き。
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これも「クリス・クロス」のバリアント。
二人用。
1人が縦列、もう1人が横列を担当して点数を競う。
考えどころがほぼ無くなった。
こちらは一気に品格が下がった。
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2~12点のエリアマジョリティ。
2つのダイスを振って、その値をいずれかのエリアに書くだけ。
同じエリアには2回書くことが出来ない。
最終的に書くエリアに一番でかい数字を書いたプレイヤーがそのエリアの得点を得る。
カードと違って数字の個数が無限なので、ジレンマは薄い。
その分、逆転性があるのだが・・・やはり自分はカード派のようだ・・・
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4つのダイスを2組に分けて「キャントストップ」的に山を登る。
だが、ダイスロールは1回だけ。バーストなど無い。
なので、レアな目が出たら積極的に選んでいきたい。
最適解がわかりやすいので、ちょっと単調かな。
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3列でダイスポーカー対決。
順番に1個ダイスを振って、1マス埋めていく。
「バトルライン」的な感じだ。
これまた、カードが恋しくなった。
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ダイスカップで隠して降るブラフポーカーダイス。
これまた順番に振っていく。
自分だけが確認して、役を発表。これに対してブラフ宣言 or スルー。
全員がスルーすると、真実は謎のままに発表した役が採用される。
誰かがブラフ宣言すると、負けたほうがポットと同額(!!)を支払う。
倍々でポットが膨らむので、派手な展開が楽しめるよ。
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クローズで3つのダイスを振り3桁の数字を作る。
最後まで残って、一番数字が小さいと失点。
その前に軽い失点で降りることも可能。
自信があれば、失点の額を増やすことも出来る。
ほぼ判断材料のないブラフゲームなのだが、テンポが良いのでパーティーゲームとして優秀。
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クローズで5つ振った後に、ビット。
その後1人1回ずつ振り直しが出来る。
振り直しをする場合は、最初の出目は公開で、振り直したもののみクローズ。
この振り直し時に出目が見えるってのが面白ポイント。
勝負の途中で「あいつブラフだったんだな・・・」ってのばバレちゃってなんとも恥ずかしい!
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オープン2個
クローズ
2個。
ビット後、
オープン1個で役を作る。
情報量が多いのでブラフがかけにくく、手堅い展開になりがち。
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共通のダイス2個、個人のクローズ2個。
ビット後、共通のダイス1個で役を作る。
共通が3個と多いので、役のバリエーションを考えるのが簡単。
ちょっと物足りないかな。
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共通のダイス2個、個人のクローズ2個。
ビット後、個人のオープン2個。
計6この中から5個を使って役を作る。
ブラフと計算の塩梅がちょうど良い。
6個あるから強い役も作りやすいしね。
ダイスポーカーの中なら、これか「ドロー・ダイス・ポーカー」が好み。